嵐の終わりに想うこと
嵐の活動終了が発表されました。
つらい。
とてもつらい。
彼らは私の人生において何よりも大切な人たちだったから。
感情を整理するためにこの文章を書いていますが、今でも気を抜くと泣いてしまいそうです。
ただ、これは既に決まってしまったことなので、前を向くためにこの文章を書きます。
そのニュースを見た時、私は嵐さんとは全く別のアーティストのライブ中でした。
ライブ中というか、アンコール前の休憩時間でした。
散々動き回ったあとで、一息つきながらスマホを見ると、何やらただならぬネットニュースが。
思考が止まり、これ以上見てはいけないと瞬時に悟りました。
ああ、遂にこの日が来てしまった。わかっていた。でも来てほしくなかった。
気を抜くと泣きそうになってしまうので、できるだけ何も考えないようにしていました。
考えず、ただ大声でコールをし、アンコールに集中しました。
ライブ後、ファンクラブ動画が更新されているのは知っていましたが、1人で見るのは耐えられなさそうだったので急いで帰宅し、嫁に頼んで一緒に見てもらいました。
そこには、約5年ぶりに5人で並んだ嵐さんの姿があった。
また泣いてしまった。
つらいのではなく、今度は嬉しくて。
オタクとは単純なもので、結局さっきまでどんなにつらくても大野智が話して動いている姿を見たらそれだけでとても嬉しくなってしまった。
俺はこの瞬間を待っていたんだ。
ずっと。
嵐さんのファンクラブ動画の中で、今後のこともまた自分たちの言葉で伝えたい、という一節がありました。
これは本当に大切なことで、偉大なことで、嬉しいことなんです。
他のグループと比較するわけではありませんが、過去にSMAPやKAT-TUNは週刊誌に解散の記事が先に出され、それを追う形で本人たちからの発表がありました。
嵐さんは、活動休止も、活動終了も、そういう大切なことは事前に漏れることなく必ず自分たちの言葉で伝えてくれるんです(結婚すっぱ抜かれたアホはいたけど)。
それは並大抵のことではないと思います。
多くの週刊誌から徹底的に狙われている中、信頼できる本当に最低限のスタッフ間で情報を統制し、的外れなリークばかりされ続けた末に満を持してファンクラブの動画という形で待ち続けていた人に最初に届くようにお知らせする。
これをやろうと思い、実際にそれを完遂した彼らが誇らしい。
彼らのファンで良かった。
それはそうとして、寂しい、つらい、苦しい気持ちには代わりがありません。
私はかれこれ20年近く嵐さんのファンでいるので、人生において影響を受けている部分も多々あります。
それこそ大学は櫻井翔に会えると思ったから慶應に進学したし(結局会えなかったので進学した意味はなかったが)、服装も番組で身に付けていたものを中心に揃えて、外食に行く際に真っ先に考えるのは嵐にしやがれのデスマッチで紹介された店が近くにあるかどうかです。
何をするにも近くには彼らがいた。
今更なかったことにはできない。
でもなくなってしまう。
活動休止を発表した際、再会する時が来たとしても5年後くらいに一発ライブやって終わりだろうなと思っていた。
まさにその通りだった。
予想の範疇だった。
ある意味、活動終了するなら理想的な形だった。
でもつらい。
終わってしまうことを、常に頭の片隅にはあったけど、それをきちんと突きつけられてしまったから。
あんなに待ち望んだライブなのに、そのライブが終わったら嵐は終わってしまうんだ。
だったらずっと待っていたかった。
夢を見ていたかった。
夢が終わってしまう。
あんなに願っていた活動再会なのに、終わってしまうくらいなら再会しないでほしかった。
そこまで思ってしまう。
それはとんでもない我儘だ。
だって、嵐がなくなってしまうんだよ?
嵐が過去の話になってしまうんだよ?
『嵐の○○』と自己紹介するのも聞けなくなってしまうんだよ?
嫌だ。
本当に嫌だ。
こうした形で区切りを付けてくれるのは納得もできるし綺麗な形ではあるけど、綺麗じゃなくていいからずっと時間が止まっていてほしい。
嵐の宿題くんの最終回で、全員が寝たら番組が終了するという企画で大野くんが「寝たら終わっちゃうんだよ!?」と言っていたのが非常に印象的でしたが、今回もそうです、ライブをやったら終わってしまうんです。
ライブは嬉しいけど、それは終わらせるためのライブであって、それを楽しんだらもう終わってしまうんだ。
終わりたくない。
それと同時に活動再会を大いに喜んでいる自分もいる。
自分でも自分のことがよくわからない。
オタクは欲張りだ。
嬉しい涙と悲しい涙が交互に流れる。
俺は今、何で泣いているんだろう。
よくわからない感情が織り交ぜられつつ、ただ、今一番大きい感情は「ありがとう」です。
いつか絶対、また戻ってくる。
その約束をしっかり叶えてくれた。
彼らにまた会える。
そんなに嬉しいことはない。
彼らと歩いときた人生に、区切りを付ける機会がもらえる。
それは本当にありがたいことです。
何がなんでも行きたい。
行って直接、ありがとうを伝えたい。
だから、お願いだから、チケットをご用意してください。
10歳の頃から、今ではもう20年近く人生を捧げてきた、何とも引き換え難い存在である嵐さんに、ありがとうを伝えさせてください。
お願いします。